ゴルフ雑誌と歯科雑誌

私(長谷川)はゴルフは、何度か勧められてやったことがあるが、センスがなくて基本的にあきらめている状態である。それはともかく、まもなくマスターズが開幕するが、ゴルフ雑誌には、「ゴルフダイジェスト」、「アルバ」、「パーゴルフ」など様々ある。名選手のスウィングが掲載されており技術的なことも書かれている。
歯科の業界にも似たような雑誌がいくつかある。「ザ・クインテッセンス」、「歯界展望」、「歯科評論」などである。技術的な記事が書かれているのだが、肝心の材料の種類や、技術的なツボは紙面の関係や個人の企業秘密なので省かれており、残念ながらゴルフと同じで、私が読んでもまねできないようになっている。多くの症例報告はさながら作品展覧会のようにも見える。
不況の余波をうけて、当院でも緊縮財政政策の一環として、3紙購読していたのを1紙に減らした。役に立たないのら、全部やめればいいとは思うものの、ゴルフ雑誌に掲載されている一流選手と同じで、歯科雑誌に掲載されている先生はいずれも日本のトップレベルにあり、現在の臨床でここまでできるというイメージと、たまに役に立つ情報も掲載されているので、1紙は継続購読となった。
月並みな表現ではあるが、ゴルフも歯科臨床も、多くの経験を積む、いいコーチ(先生)につくことが上達には必要なのではないかと思う。それに努力だけではうめきれないひらめきや斬新な発想がある人だけが、超一流になれるのだろう。自分より上のレベルだけ見て努力するしかない。

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