昨年亡くなられた歯科界の巨匠、筒井昌秀先生の著書を最近また読みだしている。咬合と全身の不定愁訴とは関連していることが多く、それをご自身の臨床を通じて後世に伝えることがライフワークのひとつであったことが、ひしひしと伝わってくる。インプラントや矯正、歯周外科等の個々の技術のハイレベルさは、あくまでも咬合を通じて全身を改善するための一部でしかないことが、よくわかる。
咬合の改善度合も、顎運動や左右のバランスを測定するME機器を用いて、客観的に評価しようとしている。直接の師匠もなく、独自で真理を追及する様は鬼気迫るものがある。
仕事の追及に終わりはないことを痛切に感じざるを得ない。(長谷川)
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