昨夜、なぜか寝付けなくてテレビをつけたら、サッカーコンフェデレーションズカップとウィンブルドンテニスをやっていた。
ウィンブルドンは日本人の間では伊達さんの復帰と惜敗で話題になったが、この日の中継は杉山さんの試合であった。残念ながら3回戦で敗退したのだが、試合直後のインタビュールームで時々笑顔を交えながら、淡々と受け答えする姿が印象的だった。彼女曰く「理想のテニススタイルを目指し、まだまだ進化しつ続けたい。この年ですから、のびしろは短いかもしれませんが。」
解説の福井さんによれば、杉山さんは4大大会連続出場記録もさることながら、13年間ずっと世界ランク40位以内をキープし続けている、すなわち波が無く勝ち続けているとのことだ。そんな意味で彼女は自己管理能力世界ナンバーワンと評していた。
プロ野球楽天の野村監督の著書に「野村再生工場」がある。数々の、他チームでお払い箱になった選手を再生させた実績で有名である。その一節に「伸び悩んでいる選手のほとんどが「いわれなき自己限定」をしている。(中略)現役時代の私は、壁にぶつかったり、なかなか思うようにならない状況に陥ったりして、もがき苦しんだことが数え切れないほどある。だが、それは「楽しい」ことだった。決して「苦労」とは思わなかった。好きな野球をやっていて、もっと技術を伸ばすために悩んだり、苦しんだりするのだから、それは「楽しい」ことだったのである。」とある。
一時的とはいえスポーツ選手の薫陶を受けて、その後はぐっすり眠れた。
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