うまくいかないから考えて創意工夫

 パリオリンピックも残すところあと数日。昔は金メダルをいくつとったとか、結果だけに面白味を感じていましたが、最近は勝利の陰に隠された苦労、勝つための創意工夫といった背景のストーリーに大きな興味を抱くようになりました。

 大会前に撮影された男子体操団体の金メダルへの思いを描いたNHKのドキュメンタリーは、エースの負傷で暫く練習ができなかったり、着地がぶれないようにする工夫、中国選手のような吊り輪での十字懸垂への質の高い移行の仕方などを追求する様を綴っていました。そして本大会ではご存知の通り優勝しました。決して平坦な過程ではなく、うまくいかない中、どう対策を立てていくか、考える力、創意工夫、実践する力など、諦めず正しい努力を積み重ねる尊さを改めて考えさせられました。

 柔道女子で巴投げを武器に優勝した選手も勝てなくなった時期に巴投げから寝技へ移行する技術を磨くために柔術を習ったり、フェンシング男子選手の体格的な不利で勝てなくなった時期の中で考え独自の創意工夫で最高の結果を残すさまはスポーツと歯科医療という全く違うジャンルですが、大いに反省させられるストーリーでした。

 人生なんて、うまくいかない事が普通。「時は金なり」と言いますが「時間は命」です。その貴重なうまくいかない時の与えられた時間を使って、どう考えるか、創意工夫し、問題解決に向かって歩まなければなりません。

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