昨日7月18日は、夜7時~9時半に渡って行われた講演会に出かけました。文京シビックホールという後楽園球場の近くの会場で、400人くらいのホールでしたが、ほぼ満席でした。東京歯科保険医協会というところの会員になっていると無料で受講できるので、こうしたものに対しては、極力聴講するようにしています。
昨日は歯周病専門医の先生の講演でした。15年以上の長期経過や予後不良例などを提示するなど、講師の先生がレベルの高い臨床を展開されていながら、医療人としての謙虚な姿勢を示されていた事に感銘を受けました。
私自身は周囲の先生から「よく勉強するね」と言われる方だと思っていましたが、今回の話を聞いて、まだまだ様々な考え方を学ぶ必要性を感じました。
ところで、プラークコントロールという言葉はCMなどで、ずいぶん国民の間にも定着してきたと思います。歯周病治療を進めていくうえで、プラークコントロールは基本中の基本で、これが患者さんに定着しないと、妥協的な治療になってしまいがちです。平たく言えば、患者さんによく磨いてもらわないと治療が成り立たないという事実があります。今回の講師の方でも、様々な苦いご経験を語っておられました。
時代が進み技術が進歩しても、プラークコントロールを患者さんにしていただく困難さは、今も昔も変わらないのかもしれません。
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