5月11日12日は東京神田で阿部晴彦先生咬合セミナーに参加しました。また11日の夕方は東京歯科大学水道橋病院で行われた歯周病研究会にも参加しました。掛け持ちの理由は東京医科歯科大学歯周病学教室の方が、再生療法のまとめと題して講演するからでした。保険導入された歯周組織再生療法薬のリグロスですが、骨欠損の状態によっては、かなりの頻度で骨補填材が必要との見解でした。これは私の臨床実感とも一致します。しかし、骨補填材との併用は保険導入されておらず、かなりのケースで保険では骨再生は望めないことを意味します。またリグロスの点数は価格に対して470円の利益しかもたらしません。再生療法は時間のかかる治療であることを考えても、ちょっと頭を抱えてしまいます。日本発の材料ですが従来からある北欧発のエムドゲインにとって代わる様子も今のところないようです。今後のさらなる見解を待ちたいと思います。
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