隣同士の歯と歯茎との隙間であるブラックトライアングルですが、気にされる患者さんの場合、極力小さくすることが求められます。矯正で行う場合、歯の横幅を若干削って小さくする必要があります。合成樹脂であるレジンを盛って行う場合、形態付与が難しいのと後で変色する懸念があります。ラミネートベニア（薄いセラミックを貼り付ける）やセラミックの被せ物で行う場合、歯をある程度削る必要があります。このケースの正中については矯正のみで行えないかトライしているところです。こうした写真での変化を見せることで、鬱陶しい矯正装置を付けていても患者さんのやる気につながります。もう少しお付き合いくださいとお願いする日々です。
１．上と下の前歯の切端どうしが当てっていて下の前歯の隙間も空いています。２．上の前歯切端が下のそれを覆うようになり正常な咬み合わせへの第一歩というところですが、まだまだ隙間が閉じません。３．ようやく歯同士が接触するところまでいきましたが、歯の根元付近のいわゆるブラックトライアングルがやや気になるとのことでした。４．歯の根元付近にボタンを装着しゴムをかけて寄せました。ほとんど気にならない状態になりました。
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