定年後のご決断

 Mさんは銀行員でしたが、お忙しかったのと予算的なご都合もあり、入れ歯が壊れては修理を繰り返すという来院パターンでした。とある日、定年退職され「よく噛めない状態が続いてきたが退職金が入り時間もできたので、この際本格的に治したい」とおっしゃりました。咬み合わせを調べて治す際には,色々な考え方があるかもしれませんが、私は咬み合わせの診断や治療の際にはシンラシステムという特殊な器具を必ず使用しています。顔貌と咬み合わせのバランスや歯の位置のズレがミリ単位でわかるので重宝しています。この器具を駆使することにより、術前の咬み合わせの崩れ具合がどうなっているかを3次元的に把握でき、その後の治療方針が具体的にわかります。全顎治療にはお金と時間がかかりますが、Mさんの時は、保存した歯の被せ物など保険でできるところは保険を極力使い、インプラントと最終義歯は自費治療となりました。全顎治療と聞くと敷居が高いとお感じになるかもしれませんが、治療計画案提示だけでも受け付けていますので、お気軽にご相談下さい。実際に説明だけで治療に至らなかった方もいらっしゃいますし、説明から数年後に治療を始めた方もいらっしゃいます。考える事が好きなので遠慮されなくていいですよ。

術前の正面観。下の前歯が上の歯茎にあたっていて、いかにも窮屈そうです。
治療後の正面観。左右バランスよく咬めるようになったとの事です。
術前の側面観です。上の奥歯が下の歯茎にあたっていて、いかにも窮屈そうです。
術後の側面観です。下の奥2本はインプラントです。
術前後の模型の正面観です。
術前後の模型の側面観です。
治療計画を立てるには術前の診断が重要です。シンラシステムという特殊な分析器具を用いて上顎を調べたところ左右でこんなに差があり、ひん曲がった状態であることがわかりました。この器具を使わず模型だけ眺めていても埒が明きません。この状態を患者さんに見せると納得して頂け、その後の治療もスムーズに行くこと多いです。
治療後の模型を器具に装着し左右の対称性を確認しました。
術前のイメージです。顔面の正中線に対して咬み合わせの平面が大きく傾いています。
術後のイメージです。顔面の正中線に対して咬み合わせの平面が直交し咬み合わせと顔貌との調和がとれました。
術前の咬み合わせです。
適切な咬み合わせを再構築するには咬み合わせを上げる必要がありました。どの位上げるかも基準があります。
適正な咬み合わせをシミュレーションしている様子。こうした作業は技工士さんではなく私がやっています。
シンラシステムの様々な器具。患者さんから型取りして作った石膏模型をこれらで分析します。
診断にも治療にも頻繁に用いる咬合器という機械です。
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