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若い人にも学べ
私の世代は、卒業当初はインプラントなんか邪道だと言われていた時代であった。それがあれよあれよと言う間に、当たり前の治療になり、30代の先生がどんどん新しい技術を学び、センスのいい先生はきれいな臨床例を雑誌やFacebookなどのWebに投稿している。... -
やりにくい上の奥歯の奥
上の奥歯は、やられる側(患者さん)もやる側(歯科医)も大変である。やられる側は大きな口を開け続けなければいけないし、やる側も不自然な体勢で視野を確保するのが困難な場合がある。こういった時に鬼才K先生お勧めのマイクロスコープが威力を発揮する... -
頭のいい?コンタクトレンズ
歯科医にとっては言うまでもなく目が仕事上の命である。最近は高性能の拡大鏡やマイクロスコープが出現してきて、40代以降の歯科医の老眼をカバーするどころか、以前よりも見えないところが見える時代になってきている。 という事で、今回は、目にまつわる... -
インプラント周囲のカンジダ症
6年前に上前歯部と右下臼歯部にインプラントを行ったSさん。インプラント周囲だけでなく、天然歯周囲にも白斑が時々出現する。出現した時は痛くてつらそうだ。東京歯科大学口腔外科の診断はカンジダ症であった。抗真菌剤が投与されることになる。遊離歯肉... -
サイナスリフト膜破りの可能性
米国歯周病学会誌からトルコのとある大学歯学部の論文。上顎奥歯にインプラントを入れたい場合に、骨が足りなくて副鼻腔(頭蓋骨にある、鼻と交通していて空気が入っている空洞)の中に造骨する手術をサイナスリフトと呼んでいる。副鼻腔の一番外側は骨、... -
5年ぶりの来院
M銀行のYさん。前歯のインプラントを5年前に行ってから、来院が途絶えた。転勤、それも海外転勤が数年単位が当たり前の銀行マンにとっては仕方がないのかもしれない。案の定5年ぶりに来院されたYさんはニューヨークとバンコク勤務だったという。歯垢がイン... -
アナログレントゲン
歯科の世界でもデジタル化の波が押し寄せて久しいが、未だに小さな個々の歯を撮影するデンタルレントゲンはアナログの画像に軍配が上がっている。それでも最近はメーカーによってはアナログに匹敵するに近いデジタルも出現しているようだが、日本の歯科界... -
上大臼歯の白い詰め物
M銀行Aさん。上の奥歯に穴があいたとのことで来院された。古い銀の詰め物が崩れている。上の大臼歯の咬み合わせの面は、日常ほとんど見えないところなので、白い詰め物の時に、シェードテイキング(色合わせ)はレイヤリングテクニック(積層充填)する際... -
競争社会
昔はセミナーの修了証は、いつも額に入れて飾ったものだが、最近は増えすぎて、どうでもよくなっている。それでも、今診療室の壁に飾ってあるミシガン大学研修の修了証(写真のは違います)などをきっかけに患者さんと会話がはずむこともある。しかし、別... -
トップアスリートのストレスと歯周病の相関
健康保険にも適用されている、歯周検査の代表的なものに歯周ポケット測定がある。歯肉と歯の間に溝があり、4㎜以上だと歯周ポケットと呼ばれ歯周病と判定される。物理的に何ミリ何ミリと地道に調べていく原始的な方法である。これに対して、歯肉溝滲出液...