東京矯正歯科学会春季セミナー「睡眠時呼吸障害について」

4月14日、有楽町朝日ホールで東京矯正歯科学会春季セミナーが開催された。話題が睡眠時呼吸障害についてだったのと、大学のボート部の後輩である東京医科歯科大学教授の小野君が3人の演者のトリをつとめるとあって、参加してきた。彼の話によると、本来、咀嚼器官として考えられている舌は、実は末梢からのフィードバックがなくても中枢性にリズミカルに活動を制御されている呼吸器官でもあるという。睡眠呼吸障害のひとつである閉塞型睡眠時無呼吸症候群患者は、末梢あるいは中枢に器質的・機能的障害を有しており、オトガイ舌筋を含む上気道拡張筋機能が健常者と比較して異なっているという。このような特徴が閉塞型睡眠時無呼吸症候群の病態にどのように関与しているかを様々な実験をとおして語っていた。筋活動の様子や脳でどこが反応するかなど、さすが生理学教室にいただけあって実にアカデミックな内容であった。

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