水道橋歯周病勉強会とその後

先週土曜日は毎月一回、水道橋の東京歯科大学で行われている歯周病勉強会に参加した。今年最後とあってか、多くの人が詰め掛け、狭い図書室が満杯になってしまった。今年前半に小倉のセミナーでいっしょだった長崎のとある島で開業しているT先生も、東京に出たついでで飛び入り参加していただいた。呼んでくれたお礼だと言って長崎の焼酎をいただいた。1月には牡蠣を送ってくれるという。そこまでのことはしてないんだけど・・・・
歯を抜いた直後にインプラントを入れると、抜いた後の穴とインプラントの間にたいてい隙間ができる(要はぶかぶかの状態)。一般の人はどうでもいいことかもしれないが、この隙間をどう処理するのかは、世界の歯科界で議論の的である。昔は穴がうまるまで待つか、穴を材料で積極的に埋めて骨ができてからインプラントを埋めていたのだが、抜歯してすぐに埋めてしまうこの技法が安定した成績を残せれば、患者さんには、より早く人工の歯が入ることになる。今回取り上げられた論文は、米国の有名なターナーという教授の報告であった。内容は、「抜歯した穴とインプラントが相当ブカブカデあっても、隙間に骨ができてインプラントとちゃんとくっついたよ」というものである。1ケースの報告なのでたまたまかもしれないし、条件がそろえば結構普遍的にいける方法かもしれないということで結ばれていた。アメリカのすごいうところは人で実験するところだ。つまり、せっかくうまくいったインプラントを取って組織標本を作り論文に載せる。モルモット役の患者さんには、ちゃんと後でただでやり直す。日本ではあり得ない話だ。だから歯科の最新情報や最新技術は、いつもアメリカ発ヨーロッパ発といっていい。
勉強会の後半は、東京23区内で開業している先生のケースプレだった。会場に入室した時に、見たことのない若い二人の女性がいて、やけに華やいでいたが、その先生のところの衛生士さんだった。ちゃんと院長の発表を見に来ている。偉いなあ。というか自分に人望が無いせいかな。まあ、今度、歯周病の発表をする時は、うちのスタッフも誘ってみるか。なにしろ歯周病治療は衛生士さん無しには語れないのだから。
会終了後は、1次会がシンガポール料理屋さん、2次会がバー、とやってるうちに結局4次会まで勉強会主催のN先生他6名につきあってしまった。2時頃、上野で解散となったが、若手グループは朝までカラオケで翌日の始発で帰ったそうである。
T先生にいただいた焼酎は、どこかで置き忘れあきらめていたら、2次会のバーで置き忘れていてS先生が預かっているとFacebookで連絡してくれた。今日、東京駅近くのフォーシーズンズホテルビル内にあるS先生の診療所まで昼休みに、焼酎を取りに行って平謝り。(長谷川)

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