総入れ歯治療は、歯が残っていない状態で、勝負しなければなりません。口の中でパカパカはずれないように、きちっと機能する義歯を作るのは、歯科医にとって、ある意味、腕の見せ所と言えます。
一昨日、総入れ歯の患者さんに、完成した義歯をお渡しし、昨日お呼びして、調整をしようとしました。患者さんは、「どこも問題なく、たくあんが食べられるのには驚いた」とおっしゃっていただけました。調整の予約時間は30分ほどとっていましたが、ほとんどの時間を患者さんとの雑談で過ごす事ができました。それによって、発音にも問題ない事も確認できました。
総入れ歯が、うまく入った時の患者さんの笑顔には、本当に勇気づけられます。総入れ歯は今も研究会などを通じて勉強を続けており、私をご指導いただいた先生方や協力していただいている技工士さんに感謝するとともに、今後ともより良い入れ歯作りに励みたいと思います。