今ある最先端の治療も、5年もたてば古くなり新しい手法が出現することは少なくありません。それが、何歳になっても勉強し続けなければならない理由です。歯科界には、数々の学術団体があります。その中でも最も規模が大きく、米国歯科界ともつながりの深いものにJIADSという団体があります。JIADS主催の根管治療セミナー第1回目を18日、19日の土日に受講してきました。器具も発達してきており、様々な効率化が図られています。「神経をとる」「根っこの治療をする」などと平易な表現が患者さんに対して使われますが、治療そのものは決して平易ではありません。網の目状になっていることもある根管の中をいかに攻めて長期の保存につなげるか。これまでの経験、知識にとらわれすぎずに、柔軟に進化しなければなりません。
大手町に診療所が復帰しまだ1カ月ですが、お蔭さまで京橋仮移転時代より、はるかに忙しくなってきました。そうこうしているうちに、来週末は根管治療セミナーの第2回です。受講生のプレゼンも全員あるので、そこで各人のレベルがわかってしまいます。抜いた歯を用いた実習もあります。若い先生方の情熱に負けないように、様々な刺激を受けながら、謙虚にしっかり学んでいきたいと思います。
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