15年位前までは歯がガタガタになっても、応急処置をすると来なくなってしまう方でした。ところが当院で約10年前に入れ歯を作ったことをきっかけに手入れはよくなり、半年ごとの定期検診にも欠かさず来院されるようになりました。当時の入れ歯のままでも調子がよいとおっしゃるのですが、10年も経つとこちらの目が肥えてきて、ここを直したい、あそこをもっとよくしたいと過去に自分が作った義歯に対する不満がでてきます。患者さんに説明すると、ぜひ新たに作って欲しいとなりました。患者さんの口腔衛生意識向上のみならず、学んできた咬合理論、北九州の下川先生に教わった入れ歯の金具の設計方法(写真は上が15年前で下が現在製作途中のステップで金具は写っていません)のおかげか、残りの歯は10年前に3本となって以来、しっかりしたままで失っていません(右のレントゲン写真)。80歳を超えられましたが今も仕事をされているとの事。今後も食生活の面でQOLに貢献できればと思います。
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