石膏模型で青写真(東京大手町勤務歯科医のインプラント、サイナスリフト、全顎治療、咬合再構成ブログ)

 40代後半の男性で日本在住の外国人患者さんです。職業はボディビルダー、モデル、実業家です。上の欠損に入れ歯を入れていたのですが、インプラントにして欲しいというご要望でした。イメージがつかみやすいように模型上でいくつかの方法をシミュレーションして説明しました。モデルという職業柄、矯正のワイヤーが見えたり、サイナスリフト(副鼻腔内造骨術)で一時的にせよ顔が腫れるのは避けたいとの事でした。とりあえず入れ歯から解放し、あとからワイヤーを使用しない部分矯正やサイナスリフトを行い、インプラントが追加できるチャンスは残しておくこととなりました。

初診時の状態です。実際には上に入れ歯を使用されていました。
レントゲンです。欠損部にインプラントを希望されていました。
術前の石膏模型上で治療の青写真を描いていきます。
理想的だが複雑で様々な困難を伴うプランを作ってみました。
2つの小臼歯が離れてしまっていて、倒れている、ねじれているといった問題を抱えていました。
これを解決するには様々な矯正のステップが必要になると考えられました。
妥協的だが、さほど複雑な行程を要しないプランをお勧めとして作りました
部分矯正で倒れている第2小臼歯をおこして間にインプラントを小臼歯の大きさで入れるという作戦です。小臼歯が4本という変則的な計画です。
これなら複雑な矯正をしなくても済みます。
骨が足りない所はサイナスリフトを行う旨を申し上げました。
結局さらに妥協した案で行うことになりました。
即ち今回は矯正やサイナスリフトを行わない事になりました。ただ将来的に部分矯正やサイナスリフトをして追加インプラントを行うことができるチャンスを残しておきます。
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