私のスタイル1(4泳法のうち自分の最も得意な種目)は平泳ぎである。とはいっても、学生時代に水泳部に所属していたわけでないので、あくまで水泳愛好家(とまでは言えないが…)としての話であるが。ちなみに平泳ぎ50メートル40秒ほどなので、北島選手の1.6倍程度も遅いことになる。
まあそんなことはさておき、今回の世界水泳上海大会男子平泳ぎ100メートルで惨敗した北島選手だが200メートルでは、ほれぼれするほどの伸びのある泳ぎで、最後は刺されたとはいえ銀メダルを獲得した。100メートルの後、元コーチの平井氏が徹底的にコーチしたという。その結果200メートルで本来の泳ぎを取り戻したとのことだ。女子背泳ぎ50メートルで銀メダル獲得の寺川選手も比較的最近、平井氏に直訴してコーチになってもらった結果、世界水泳参加以来、自身初のメダル獲得につながったようだ。
平井コーチがどんな考えでコーチングをしているのか改めて興味を持ち、ネットで調べたところ、平井チームのホームページとブログを見つけた。ブログはかなり簡略化して書かれているので、コーチングの具体的な内容まではわからなかった。アマゾンで平井氏の著書をさがしてみたところ興味を引いたものがあった。書評には好意的に書かれているものばかりで、「「頑張れ」というのは最悪のコーチング」なることなどが書かれている様だ。我々歯科医療に携わる者はとかく患者さんに「頑張って磨いてください」と平気で言うが、これって最悪なのだろうか。自宅近くの書店に在庫があるようなので、ちらっと立ち読みして、面白そうだったら買ってみよう。(長谷川)