スマホを見ないようにするには・・・

6月24日(水)は診療を途中で抜け出して、大学で50分の講義を2コマをこなしてきた。先日は東京医科歯科大学歯学部口腔保健衛生学科で今回は同大学歯学部歯学科の4年生である。「根管治療や歯周病で扱う薬剤」についてであったが、臨床の写真や動画も多く取り入れた内容にした。昨年は学生全員が講義中に下を見ていた。前方のスクリーンが見づらいので机にあるモニター画面を見ているのかと思ったら、実はスマホを見ていたことが判明した。「よっぽど俺はつまらない話をしているんだなあ」と猛反省。講義を聞いていない学生を怒るのではなく、怒りの矛先は自分に向けるべきだ。同じ年頃の息子に相談したところ、「面白い抗議をするに限る。その際、教科書を読むような説明調になるのではなく、問題提起型にして考えさせながら進めるといい」とのことで、数学の微積分の講義例をとくとくと説明してもらった。今回の講義が、息子の言うとおりにできたとは、とても思えないが、学生の6割は顔が上がっていた。2割は睡眠、2割はスマホ見といったところだろうか。試験対策委員がいて講義終了後に「試験問題は何が出るんですか?」と聞くスタイルは今も昔も変わらないようだ。大学非常勤講師というと聞こえは悪くないが、ほとんどボランティアである。それでも学生全員の顔が上がる講義を目指したいと思う。せっかくお互い時間を割いているわけだから、時間つぶしではなく、有意義にしたいものだ。Killing time is suiside.とトニーロビンスも言ってたっけ。
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