11月12、13日は、東京神田で行われてきた阿部晴彦先生のシンラシステム咬合セミナーの今年度最終回でした。本年度は後半から、再受講生の方のために、症例提示をさせていただきました。初診からゴールに至るまでのステップを技術的な側面からだけでなく、患者さんとのやりとりなどの心理的な側面からも、苦労話を交えながら話をしてきました。会場の若いドクターからは、「業界雑誌にでているケースプレでは、よくわからない部分も多いが、話を聞いて、全顎のケースにおいては術者も大変な思いをされているのがわかって、よかった」とのご意見をいただけました。患者さんは「先生、こんなひどい歯でごめんね。ほんとに大変そうで申し訳ないです。」とおっしゃりますが、私としては、なんらかの理由で崩れてしまった咬合を、患者さんの治療に対しての前向きな姿勢に支えられながら、時間と費用をかけてより理想的な咬合を再建していく過程は歯医者冥利につきると思います。今年は4ケース、そうした症例を手掛けさせていただき、途中患者さんの都合で来院されない時期等で挫折しそうになりながらも、最終的には4ケースともゴールにたどり着くことができ、患者さん術者共々、感慨もひとしおでした。来年、新しく始まる咬合再建のセミナー情報が流れてきたので、早速申し込みました。今後とも技術のブラッシュアップに努めたいと思います。写真左が術前、右が術後です。
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