1月8日(水)は有給休暇を利用して斎藤歯動塾という矯正セミナーに参加してきました。今年最初のセミナー参加となりました。本来は私の選択が日曜日コースなのですが、都合がつかない日があったため、やむを得ず振り替えたものです。しかし、水曜日コースの受講生の中で知っているドクター(以前、松翁会歯科診療所で大学病院からパートで来てもらっていて、現在は千葉で開業)がいて、彼の症例相談を見ながら大いに刺激を受けることができました。セミナーで実習したことを実践し、実践しながら相談し、より良いゴールを目指しながら、技術の上達をしていくことが理想だと思います。このセミナーも会員になってから1年以上が経過しました。参加して1回や2回ではなかなか気が付かないところも更に回を重ねることによって、わかるようになってきます。自分の癖などをインストラクターが指摘してくださるお陰で、様々な注意点をだいぶ意識できるようになったと思います。特にブラケット(ワイヤーを通すための歯の表面に接着する装置)ポジションは、このセミナーに限らず他の過去に受講した矯正セミナーでも重要であることは耳に胼胝ができるほど聞いてきました。矯正治療の中で一番気を使う部分かもしれません。今では、ポジショニングが気に入らなければ躊躇なく納得できる位置に付け替えるようになりました。なるべく回り道しないように時間をかけて慎重に位置を決めていきます。矯正で必要なワイヤー曲げも、よほど複雑なものでない限り、さほど苦痛ではなくなってきました。むしろ頭を使ってワイヤーを曲げて矯正力の強さや方向をコントロールすることの楽しさを感じるくらいになってきました。あくまでもタイポドント(矯正のシミュレーション模型)上での話ですが。私の今期の課題は出っ歯のケースでした。通常5回で終わらせるところを、3回目のこの日で終わってしまったため、新しい課題である反対咬合(受け口)に取り組み始めました。実習だけのセミナーは気づきも多くインストラクターに指摘されて、矯正装置のメカニズムなどなるほどと思わせる場面も多くありました。私の場合、講義のみ形式のセミナーだけでは、どうしても実践に結びつくことが少ないので、なるべく実習付きのセミナーを選ぶようにしています。これからも実習と実際の患者さんとの歯の動きの相違も理解しながら、矯正の様々なメカニズムを学んでいきたいと思います。
目次
コメント