いびき

植野所長がいびき症や睡眠時無呼吸の患者さんに対して、マウスピース治療を取り入れてから10年近くたつだろうか。はじめは医科の先生から煙たがられていたマウスピース治療も5年ほど前に保険導入された。欠損を補うインプラント治療と違って、睡眠時無呼吸症候群は重症の場合、死に至る可能性があることと、マウスピースの効果が、医科の先生方にも認められた証であろう。
患者さんの中には人生変わったと感動していただける方もいる。(インプラント治療でもないことはないが感動のレベルが違う)医科の先生方もマウスピースの効果に驚かれることがある。統計上は7割の方に対して効果が認められている。残りの3割は現状では医科サイドの他の方法にゆだねるしかない。
紹介元も睡眠呼吸障害クリニック、虎ノ門病院、日本医科大学といった植野先生が作っていただいたパイプが主である。これに加えて、最近では東大病院、地方の病院や個人開業医からも紹介を受けるようになった。写真は当院の若手のホープ伊藤医師の症例である。写真上はマウスピース装着前で、写真下はマウスピース装着時である。気道(真ん中あたりの黒いダクトのように見える部分、寝るとこの部分が閉塞するか狭くなることによりいびきや無呼吸が発生する)が拡大しているのがわかる。これを装着して寝ることで呼吸停止を防止するのがコンセプトである。
こちらも睡眠学会に入会して脳波や睡眠の程度のデータが読めるように勉強して医科の先生方と意見交換しなければならなくなる。やることはたくさんあり、道は険しい。いや楽しいと言えるようにならなければ。

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