歯周病勉強会主催のN先生の友達でイタリア人のF先生とD先生という方が来日した。とあるインプラントメーカー主催で、日曜の講演会で新しいテクニックをを披露するのが主目的である。
このイタリア人先生は優秀な歯科医であるばかりでなくワインのエキスパートでもあるとのことである。昨日は日本であまり紹介されていないワインをお二人が持ってきてワインパーティーが開催された。場所も東京タワーが近くに見える会員制の料理王国アカデミーというところであった。ワインも料理もうまく、普段あまり接点のない人同士の集まりであったにもかかわらず雰囲気も大いに盛り上がった。さすがN先生である。最後はイタリアのトスカーナ地方でつくられたワインの限定10本争奪戦が、いけ面イタリア人F先生のくじ引きで行われたが、残念ながら私の番号ははずれてしまった。せっかくの機会であり、酔った勢いも手伝って、ずうずうしくイタリア人先生と話すことができた。日本人は思ったよりオープンマインドだとか、他国のワインは飲む気になれないが日本酒はOKだとか、おっしゃっていた。
本日、日曜日はソケットプレザベーションというインプラントがらみのテクニックがあるのだが、これに関する新しい考え方の発表があった。N先生は日本人には適応が限られるのではないかと突っ込んでいたが、新しい技術は、よく自分なりに情報を収集し吟味して応用する必要があり、私自身はまだやる気になれないと感じた。コルチコトミーという矯正の期間を短縮する技術があるのだが、これと骨造成、インプラントを組み合わせて手術の回数を減らすことにより患者の負担を減らす工夫の話は興味深かった。
人間は、お互いに学び合うことで、飛躍的に能力を高めることができる。また、他人の経験を観察し、分析することで、そこから自分に役立つ教訓を引き出すことができる。また、お互いに経験を交流しあうことで、自分の犯した過ちを、他人が繰り返さないように警鐘を鳴らすことができる。人間には、せっかくこのような学習能力があるのだから、これを生かさない手はない。
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