成功は成功のもと(睡眠時無呼吸治療)

都内の病院から紹介されて来院されたBさん。いびきがひどいと奥様から指摘され、検査の結果、夜中に息が止まっていることが判明した。無呼吸低呼吸指数(AHI)が19.0回/時で血中酸素飽和度降下指数(ODI)20.6回/時だったのが、当院で作製したマウスピースを装着すると、1晩目AHIが0.9回/時でODIが2.8回/時、2晩目AHIが0.3回/時でODIが3.5回/時に改善した。奥様からもいびきが無くなったと言われて満足そうなBさん。
横顔のレントゲンでもマウスピースにより気道が拡大されていた。まだ成書には書かれていないが、どんなケースにマウスピースが有効で、どんなケースが難しいのかが、解剖学的にもだんだん解明されてきている。成功例が自信となり、次の成功につながる。しかし謙虚に失敗からも学ぶ。適応症を見極め、成功率を上げる事が当面の課題である。
睡眠時無呼吸治療をいち早く当院に導入した植野医師は今月京都で開かれる国際睡眠学会に出席予定。

左がマウスピース非装着時、右が装着時。気道が拡大されている(背骨の前の黒いダクトのように見える部分)。

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