体操競技

昨日のテレビは、男子体操世界選手権で、内村航平選手による前人未到の世界選手権3連覇という偉業に釘づけだった。私がオリンピックをテレビで見た記憶は小学校6年の時のミュンヘンである。日本男子体操の全盛期で、塚原光雄氏の月面宙返りが世界を魅了していた。あの頃は、技の難度はA~Cまでしかなかったが、今はA~Gまであるようだ。ちなみに今回の個人総合鉄棒の演技構成の中には、E難度の屈伸コバチ(バーを越えながら後方屈伸2回宙返り懸垂)やコバチ1回ひねり(F難度)が入っているそうだ。
一般歯科の技術難易度はどうなんだろう。F難度はSRP(歯肉の中にあって直接見えない歯石除去)か。難治性の感染根管治療もE~F難度かな。再生療法は状況にもよるがD~E難度、根面被覆も同じくらいか。垂直的骨造成はF難度、水平的はC難度か。サイナスリフトがC難度、既存骨にただ入れるインプラントはB難度だろうか。
体操競技は、難度の高い技をきちっと決めれば、高得点がでるが、歯科は必ずしもそうでないところが、たまにきずだ。難易度FのSRPや感染根管治療を行い苦労して歯を残しても、さっさと抜歯をしてB難度でしかないインプラントを行う事のほうがはるかに高得点(高収入)だからだ。
「だからこそ、歯科治療そのものが好きでないと、やっていけない。」という下川公一先生の名言を思い出した。(長谷川)
http://www.youtube.com/watch?v=OWEJxsOWrEQ&NR=1

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