症例24 歯周組織再生療法、サイナスリフト、骨造成、インプラント、部分矯正を含んだ全顎治療

私のブログを見て来院された女性の方でした。ご自身の右側の上下計4本の大臼歯について相談したいとの事でした。以前かかった歯周病専門医では4本とも抜歯と言われたそうです。私のブログの症例集の中に歯周組織再生療法の記事があり、何とかならないかというご相談でした。(患者さんの)右上の大臼歯2本は歯根を支えている骨が大きく吸収し動揺も大きかったため保存は困難で抜歯となりましたが、右下の大臼歯2本は骨吸収が大きいものの動揺がほとんど無かったので歯周組織再生療法を行い保存しました。また抜歯となった右上大臼歯部はインプラントを希望されましたが、歯周病で大きく骨を失ったため大幅な骨造成が必要でした。副鼻腔内と骨吸収した部分に2回に分けて骨造成を行いインプラント治療を行いました。反対側(患者さんの左側)の上の一番奥の大臼歯は相手の下の大臼歯が欠損していたため下方に降りてきていました。そこで矯正用のミニインプラントを使用し本来の位置に戻し、歯周病にも罹患していたので歯周組織再生療法を行いました。その歯の相手となる下の欠損部にはインプラント治療を行いました。歯周組織再生療法、骨造成、部分矯正を伴う治療となると長期間かかりますが、最後まで信頼してついてきていただいた患者さんには感謝しかありません。経過は良好ですが、歯周病の再発が無いように、しっかりメンテナンスをしていくことが今後の我々の使命です。

初診時の口腔内
黄色矢印の歯が歯周病でした
口腔内とレントゲンです
上の大臼歯はCTでみてもhopelessでした
下の大臼歯もCT上で歯根周囲の広範囲な骨吸収が認められました
手術でCT所見と合致しているのがわかりました
歯周組織再生療法で骨吸収部を廓清し骨を誘導する材料を填入
術前と術後1年のCT画像で、歯根周囲の骨が著しく再生してきているのが伺えます
上の大臼歯抜歯後はインプラントを支える骨が大幅に不足し、サイナスリフト(副鼻腔内造骨)と骨吸収部の垂直的骨造成が必要でした
先にサイナスリフトを行うためCTで副鼻腔の断面を確認
サイナスリフトの様子、骨窓を開け骨を誘導する顆粒状の物を填入し外に漏れないように吸収性膜出覆います
術前と術後のCTで骨造成範囲を確認します
次に歯周病で失った骨の回復のための垂直的骨造成を計画します、点線のラインまで骨が欲しいところです
手術時の様子、骨吸収部を廓清し骨を誘導する材料を填入し漏れないように膜をピンで固定します、難易度の高い手術でした
術後、意図したところまで骨造成ができました
膜を固定したピンはインプラント埋入時に除去します
骨造成前と骨造成後インプラントが入ったレントゲン
術前とインプラントに仮歯が入った状態の模型、これで右側で咬めるようになりました
反対側の一番奥の歯が相手となる下の歯が欠損していたため下方におりてきていたので矯正用ミニインプラントで修正する事にしました
この歯も歯周病で骨吸収していたので矯正後に歯周組織再生療法を行う事にしました
矯正用のミニインプラントを固定源に下方に降りていた歯を引っ張り上げます、およそ半年で意図した位置までもってこれました
別角度から
矯正用のミニインプラントが見えます、もちろん矯正終了後撤去します
模型での比較、相手の下の歯を入れるスペースができました
確保したスペースに下のインプラント仮歯が入った状態
矯正前後のCT、歯根が骨に埋まってきて露出部が少なくなっています
歯周組織再生療法の様子と術前後のレントゲン
術前と治療終了後のレントゲン
術前の口腔内
術後の口腔内
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