自分は理想のかみ合わせを有しているのか、そもそも理想のかみ合わせ、理想の咀嚼器って何?と問われて、明確に答えられ、実現できる歯医者は、どの位いるのだろう?
週末は、そういった事を学べるセミナーの10回シリーズの4回目があった。咬み合わせの理論に関しては、昔から玉石混合で、今ではすたれてしまったものもある。
難しい話は抜きにして、このセミナーのセッションでは、自分自身の歯型石膏模型の上に赤い蝋をもって、ある理論にのっとって理想的と考えられる咬み合わせを表現していく練習をした(写真)。
こういったことは、もともと歯科技工士任せにしないで自分でやってきたので、苦ではない。きれいに仕上げるテクニックは技工士さんにはかなわないけど。
頭で考え、手で表現する歯科の仕事は、科学と芸術の融合形とも言える。まだまだ自分の知識と技術は発展途上である。さらに、知識と技術だけでは歯科医として成功しない時代だ。知識と技術がいい加減でも、経営センスがあれば、マスコミに取り上げられたりする。歌がうまいだけでは、歌手として売れるとは言えないように。(長谷川)