7月19日、連休の初日は、毎月行われる歯周病勉強会に参加してきました(写真矢印が筆者)。論文抄読テーマはインプラント周囲炎、ケースプレゼンテーションは歯周組織再生療法でした。最近のSTAP細胞騒ぎで、ぐらぐらの歯でも再生できると思われて来院されている方が増えているとの演者のコメントでした。当院でもこのブログを読んで、ぐらぐらの歯でも再生療法で蘇ると思われて電話で問い合わせた方がいらしたようです。ぐらぐらの歯はよほどの例外を除けば、抜歯となることが、ほとんどです。情報の伝達の仕方で、歯周組織再生療法は万能ではないこともきちんと伝わるような書き方をしなければと、反省させられました。再生療法では歯の周囲の骨が一部溶けていても、基本的に歯が揺れていない状況か、隣の歯と接着剤で固定するなりして固定できる状況にしないとうまくいかないと言われています。今日現在のところでは。ただ、歯が揺れない状況では歯周病に侵されていることに気が付かないというのが、歯周病のやっかいなところです。手遅れになる前に、症状がなくても定期健診でレントゲン等のチェックが必要な所以です。
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