手術中の写真は、のちのち腕をさらに上げるうえでも、患者さんに何をやったかを説明するためにも重要な記録となる。手術中は指先が多少血液で汚れるのでカメラは触らないほうがいいのだが、この角度で写真が欲しいという時にはカメラにラップを巻いてでも自分で撮りたくなってしまう。
福岡のM先生の診療所は、カメラに精通した若手のドクターが、M先生の手術のビデオや写真を上手に撮る。今見学に行っている小倉のS先生のところでは、衛生士や助手が3人から4人がかりで撮る。防府のK先生のところは、衛生士に任そうと指導したが結局ご自分で撮っているそうである。
当院の衛生士でも術中のドクターがカメラを持つのはどうかという貴重な指摘があったので、衛生士さんに体験させた方がいいと考え、今日のインプラントのオペでセンスの良さそうな3年目の衛生士に撮影させてみた。案の定、最初のうちは、シャッターを押すまで時間がかかるわ、ピントは合わないは状況であったが、何枚か撮った最後の方は、なんとかなってきた。これができてくれるとけっこう助かる。自分のレベル向上はいつも意識していることだが、スタッフを含めた医院全体のレベルの向上ももっと考えないとなあ。
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