外国人患者への対応、海外講師の講演聞きとりのために、英語は必須と考えてはいるが、手加減されない英語を聞きとることは、未だに鬼門である。
特に、スポーツ中継は映像も手伝って、こんなことを言っているのかなと、わかったつもりでいても、案外わかっていなかったりする。
数年前に「シンデレラマン」という題名で、伝説のボクサー、ジム・ブラドックの生涯を描いた映画があった。一介のストリートボクサーだった彼が波乱万丈の人生をたどりながら、最後に勝てるわけがないと言われた試合に奇跡的な勝利をおさめて世界チャンピオンとなるまでの実話をもとにしている。
この映画のDVDで、英語音声のみを聞き、その次に英語字幕を表示してみても、意味がわからない事が多い。さらに、日本語音声にして聞きなおしてみても、なんでこんな意味なになるのかと、思う事がしばしばだ。
Braddock with a shoeshine. Left, right! Left, right! (ブラドック、左右の連打。左、右!左、右!)もその一例だ。スクリーンプレイという映画スクリプト解説書を読むと、「アメリカの町中によくいる靴磨き屋は、座った客の片方の靴を中心に置いて、タオルの恥を両手で持ち、左右を交互に上下させて、靴を磨く。この動作から、左右交互に連打することを、a shoeshine combination(靴磨きコンビ)と言う。」とある。
別に、外国人患者への対応、海外講師の講演聞きとりのために、ここまで知る必要はないのだろうけど、それじゃ、面白くないと考えてしまう。学習に終わりはないが、英語にはとくにそれを感じる。(長谷川)