当院は昔から、明治大学の提携医療機関になっている。ここ数年明大は海外からの留学生を多数受け入れているのか、ロシア、ベトナム、フィリピン、ラオスなどからの明大生が来院するようになった。やりとりは英語でしなければならない。術者・患者でお互いに第2外国語でのやり取りということになる。筆者の英語力だと同じ事を説明するのに日本語の1.2倍の時間がかかると見込んでいる。質疑応答の時間も考慮して日本人患者さんよりは長めのアポをとっている。先日来院されたベトナムからの留学生は虫歯になるのが初めてで、「虫歯とは」から説明しなければならないので時間がかかる。こちらの説明の間に、ご本人がスマホの英語・ベトナム語辞典で調べるといった具合だ。しみるという症状なので、「詰めて終わりならいいけれど、場合によっては神経をとって根管治療をし、その後かぶせものをすることになる可能性もありますよ」となれば、「神経取るってどういうこと?根管治療って?かぶせるって何?」ということになる。説明に時間を取られ、治療の時間はどんどんなくなっていく・・・1時間のアポで40分説明、20分で治療だったが、幸いにも神経を取らずに合成樹脂を詰めて1回で終わることができた。連休明けにはスペイン語とフランス語はわかるが英語がわからない小学生の男の子の予約が入っている。矯正の先生からの依頼で治療内容は乳歯の抜歯である。同伴のお母さんは英語がわかるとのことなので、会話はお母さんを通してということになる。とりあえず、挨拶くらいはスペイン語・フランス語で調べておいて、苦手でもスマイルで対応しよう(かなと思う)。どうなることやら・・・
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