知的レベルの高い大手町の患者さんにおいては、治療のたびに「これはどんな材料なんですか?」という質問は比較的多く受けます。
いわゆる銀歯という言葉があります。これは日本の健康保険で使用されてきている歯科用合金で作られた被せ物や詰め物のことです。金銀パラジウム合金といわれるもので12パーセントしか金が入っていません(欧米では50パーセント以上でないと歯科用合金とは認められていません)。厚労省は「日本独自の材料」という言い方をしますが、実際には医療費を抑えるための国策金属とも言われています。安価で治療が受けられるため日本国民には貢献してきたといえますが、先進国の中では歯の寿命が最も短いことにも寄与しているといわれています。
治療をしたら半永久的にもつものと考える患者さんは少なからずいらっしゃいますが、毎日のように噛む力が加わり、唾液や細菌にさらされ続く厳しい環境の中では、半永久的というのはありえません。しかしこう考えられてしまうのも、歯科医側の情報提供不足のせいと思います。
「歯科用合金 欧米」で検索すると、様々な情報が得られます。
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