矯正の実践セミナーである歯動塾も3月24日が第28期の最終回でした。総合治療におけるテクニックは根管治療、歯周外科を含めた歯周治療、インプラントとそれに伴う造骨処置、咬合分析、補綴処置に加えて矯正は欠かせないものとなっています。歯科のスタディグループ同士で総合治療のコンテストのような事が行われ、お互いの技術を競い合い、高め合っています。この歯周組織再生療法はフィギュアスケートでいえば4回転サルコウに相当し、基礎点いくらで実際の症例の出来栄えは何点とか、この矯正を含めた咬合再構成は体操競技でいえばコールマンに相当しF難度とかいう具合に採点されているのでしょうか。崩壊した口腔内ほど、治療終了には患者さんを含めた術者の多くの時間と労力が必要です。ボロボロになった咬合であっても、患者さんに良くなりたいというモチベーション、ある程度の予算、時間の3つがそろえば術者の熱い思いも高まり、治療終了時にはお互いに喜び合えます。年間にそう何回もある事ではないかもしれませんが、その喜びの瞬間の為に、何十万のセミナー費を払い続け、多くの週末を家庭を犠牲にしながら邁進する歯科医がたくさんいます。私も限られた予算と時間の中で、できるだけその仲間でいたいという思いで日々過ごしています。
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