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臨床アラカルト
教科書的にはサイナスリフト禁忌症例のはずだが・・・
Sさんは左側の副鼻腔に空気が入るスペースがCT上ではほとんどない認められない。こうした場合は教科書的にはサイナスリフト(副鼻腔内造骨術)の適応症ではない。しかし、とある大学の耳鼻科の教授は、手術は問題ないとのことだった。Sさんには途中で手術... -
英語学習
カメラがどんどんお利口さんに
私の英語の先生は英国人のジャーナリストである。彼に教わるまで、TIMEを読むようにしていたのだが、ある日、彼曰く「TIMEは内容的に今一だ。The Economistを読んだ方がいい」とのと。「なんか名前からして経済誌みたいで内容的に偏っていそうだし、俺は経... -
英語学習
旅客機への効率的な乗客の乗せ方
歯科臨床の勉強をするために、しょっちゅう九州へ飛行機でいくようになって10年以上になる。私の利用する航空会社は一時期経営が危ぶまれていて、たまったマイレージがどうなってしまうかなどと自己中心的な心配をしていたものである。そんな中、旅客機へ... -
その他
ドーナツ革命
JALの季刊誌AGORAのコラムはなかなか読ませるものがあり、各コラムニストの文才がにじみ出てくるのを読んでいて良く感じる。話題の取り上げ方、文章の展開力、結論の出し方など、ちょっと他のエグゼクティブ雑誌にはないきらりと光るものを感じさせる。読... -
臨床アラカルト
再生療法1年後
遠方から歯周病のメンテナンスで来院されるNさん。1年前に行った再生療法の結果を確認するためにレントゲンを撮った。術前では、真ん中に写っている歯の右側の支えている骨が楔状に溶けているのがわかる。今回のレントゲンで、ある程度の改善が認められた... -
臨床アラカルト
データがもらえない
睡眠時無呼吸症候群で紹介されてきたDさん。いびきは奥様の話ではマウスピースでぴったり止まったという。重症の無呼吸なので、紹介元の病院でマウスピースを装着した状態で検査をすると思いきや(紹介状にも再検査の旨が書いてある)、Dさんの話では、い... -
臨床アラカルト
詰め物のやり変え(ダイレクトセラミック)
48歳男性。下前歯の詰め物が汚らしいとのことで来院された。まず、古い詰め物を除去した。健康保険の場合は単色のプラスチックの詰め物を、がばっと詰めるだけなので色が合わないことも少なくない。ダイレクトセラミック(保険適応外、1本1万円~)は、何... -
臨床アラカルト
犬歯単独インプラント
天然歯もインプラントも垂直方向の力には強いが、横向きの力には弱く、横向きのモーメントはなるべく小さいほうがいいとされる。 そんな中で、犬歯単独インプラントは、昔から臨床家の間で、悩みの種であり続けてきた。犬歯は横向きの力が、否応なしにかか... -
臨床アラカルト
再生療法の確認
約1年前に再生療法を行ったSさん。骨形態修正と骨再生状況確認のため、オペを行った。術前に右下小臼歯の手前側の骨が歯周病で溶けていた部分(写真で言うと歯根周囲がくぼんでいる部分)にエムドゲインという薬を塗布してから1年後、ある程度の骨再生は認... -
臨床アラカルト
骨幅確認
インプラントの周囲には、最低でも1.5ミリ程度の骨幅があったほうが、後で吸収しにくいという。前歯のインプラントのほっぺた側の骨幅の確保には特に気を使う。CT上では2ミリ強の骨幅が確認できた。裏側にはパーフォレーションしていないのが確認できた。...