セラミック冠 by コンピューターロボット

歯科の仕事は昔から基本的に手作業である。機械化できれば、患者さんも歯科医療者側も楽になるだろうにと時々思うし患者さんからも言われることがある。
治療の方の機械化は患者さんの歯の個体差もあって、なかなか難しいようだが、被せ物や入れ歯を作る技工の方の機械化は進んできているようだ。
その一つがコンピューター上の3D画像をみながら、被せ物を設計し、セラミックのブロックを機械に削らせて被せ物や詰め物を作るというものである。
当院技工士の栄沢さんも、彫刻刀などの技工用器具をマウスに持ち替えて奮闘の日々である。「まだ慣れないんです。」とは言うものの、マウスを扱う手つきはなかなかのものである。患者さんから型取りしてできた石膏模型の形状を機械が読み取り、コンピューター内の多くの歯の形状の雛型データの中から、最も患者さんに合いそうな形状のものを自動的に選んでくれる。あとは細かい点を画像上で修正していく。設計が終われば、そのデータをセラミックブロックを削る機械に転送して、あとは鼻歌でも歌いながら10分待てばセラミック冠の完成である。
技工の世界で手作業が機械作業になり、まだまだ十分というにはほど遠いものの、楽に効率よく高品質、等品質のものができるようになってきた。治療の世界でも機械化できればいいのに。かつて日本の3大天才歯科医のひとりである仙台開業のA先生がセミナー中におっしゃっていたが、「根管治療虫というのがいてさ、根管の中に置いとくと勝手に掃除して防腐剤まで詰めてくれるやつがいるといいよな。」まさに、そう思う。

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