インプラントの失敗と歯周病、喫煙と関わり

 今日はこれから夕方から始まる歯周病勉強会にでかける。EPIC研修会で紹介していただいたものだが、初出席である。内容は論文の解説と討論、症例報告のようである。今日取り上げられる論文は、History of treated periodontitis and smoking as risk for implant therapy(The international Journal of Oral & Maxillofacial implants)である。

要は、歯周病やタバコがどのくらいインプラントの成功率に影響しているかの過去の文献的考察論文である。最近、歯周病をもっていたり、スモーカーの方のインプラントが比較的短期間で抜け落ちてしまうのを経験している。インプラントの期待が術者側も患者側も大きいため、失敗したときのダメージ(特に心理的)も大きい。しかし、現実を見据え、リカバリーを考察し、論文にあるような情報(特に英文雑誌)に注目し、患者さんに伝えていかなければならない。
ちなみに、同論文では、各研究間でばらつきがあるものの、歯周病にかかっている人におけるインプラントの失敗とそうでない人とのオッズ比は 3.1~4.7 でタバコを吸う人におけるインプラントの失敗と、吸わない人のそれとのオッズ比は 3.6~4.6 とのことであり、歯周病や喫煙はインプラント失敗のリスクとなりえるとしている。したがって、喫煙者で歯周病罹患者はインプラント失敗率がそうでない人に比べて更に高くなるのは自明である。
今日はどんな議論が展開されるのか。ワールドカップ日本対オランダ戦観戦をせずに、我慢して勉強しに行くわけだから、是非実のある時間にしたい。
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