六本木ヒルズクラブ(その2)

前日の六本木ヒルズクラブでの歯周病セミナー打ち上げは、若い先生に交じって、大いに盛り上がった。楽しく学ぶとはいいものである。講師の先生方はもとより、その医院の衛生士さんには2次会までつきあっていただいて、本当に充実した時間であった。1次会は会員制のクラブとあって料理、酒、デザートどれもうまかったなあ。51階から見下ろす夜景も美しい。
打ち上げの前に行われた受講生のプレゼンでは私がトップバッターだった。講師の先生にアドバイスを直前にいただき、スライドの色合いを変えて10分のプレゼンに臨んだ。終了後、「よくまとめてくれました。」「ずいぶん慣れてるね。」「重鎮です。」と社交辞令も入っているとはいえ、一定の評価は得られてほっとした。
最終回の今日は、インプラントのアドバンス的な事項、具体的にはGBRやサイナスリフトといった造骨処置とリスクや行うにあったっての注意点、歯肉移植、前歯部インプラント審美性を得るためのポイント(文献からの見解)、インプラント周囲炎への対応例(今のところ決め手はない)について講義と豚顎を使っての実習が行われた。この会の他と違うところは、成功しているきれいな症例だけでなく、うまくいっていない失敗症例も提示されて、原因の検証と対応策などもきちんと文献的な考察を加えながら解説される点である。もともと所属している九州の勉強会のおかげでサイナスリフトについては、ある程度の自信はあったのだが、その他の項目については、今までの経験と勉強の蓄積の中で混乱していた部分について、頭の中をかなり整理できたように思う。
技術の難易度が上がれば、トラブルのリスクは高くなる中で、また生き物である患者さんに神様でない歯科医がおこなう中で、100パーセント成功はあり得ない。いかに患者さんにきちんと事前に説明し、迷惑をかけないようにするか、どのような手順で技術を上げていくか、読む物はきちんと読んで最新の知見を得ることも必要だ。基礎から応用まで網羅され、肩ひじ張らない非常に良いセミナーであった。これで終わりではない。今後もこの会の月1回の定例会に出席し、論文の精読と症例報告を通じて若い先生に負けないように勉強し続けよう。それも楽しくね。

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受講生最年長ということで乾杯のあいさつを多少のギャグをまじえながらする筆者。窓からのながめは最高です。
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講師の先生方と。迷惑かもしれませんが、これからも必死で食らいつければと。
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数あるシャープニングセミナーはすべて役立たずだったのに、それをわずか5分で開眼させていただいた衛生士さん。
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厳しい歯科業界と言われながら若い先生の熱意とレベルの高さは中年歯科医も大いに学ぶ点があった。

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