新しい教育方法の試み

英国経済紙エコノミストの記事から。アメリカ、カリフォルニア州のとある中学校では、教師は従来の一方通行の授業をしない。インターネット上のKhan Academy.orgの教育サイト(数学、化学、その他様々な授業が集められている)を宿題として見てくることになっており、教師は各生徒の疑問に答えていくだけだという。従来の授業をスキップすることで、生徒の疑問に答える時間の余裕が生まれ、レベルの差がある生徒を効率よく教育できるという事らしい。
さっそく、Khan Academyのサイトを検索してみた。高校生向けの生物の授業に「ヘモグロビンA1C」(糖尿病レベルの指標)があったので、聞いてみた。解説があって、黒板に図や文字が書かれていく様は従来の授業と一緒だ。従来と異なるのは、生徒は何回も見ることができるという点だ。
生涯学習という言葉がある通り、歯科医である私も、こうしたネットの恩恵にあずかれるようなサイトはないものかなと、思うのだが、きちんと系統だったものは、なかなか見つからない。お世話になっている、歯周病専門医のK先生に、いくつか参考になるYou Tube上の世界的に有名なドクターによる歯周外科手術の動画を紹介してもらったことはある。自分では、有料の世界の著名な歯科医の講義や手術が納められた動画サイトの会員にはなってみたものの、今一つと感じる。
私が受講した歯周病セミナーEPICの講義サイトができれば、有料でも会員になるのにと思う。FACEBOOKでEPIC講師と卒業生によるディスカッションの場はあるが、たぶん近い将来、講義サイトができてもおかしくない。時代はどんどん変わるなあ。(長谷川)

 Khan AcademyのヘモグロビンA1Cの講義

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