今日は、下奥歯の再生療法(歯周病で歯の周りの骨が溶けてしまったものを、ある程度元通りにする治療法)を行った。インプラント1本埋めるのに、10分もあれば終わってしまう事も多いが、再生療法の場合は1本で1時間以上かかる事も少なくない。要求される繊細さが全然違う。複雑な骨欠損をぬって切開し、歯肉をちぎることなく、剥離するのは至難の業だ。ちなみに下写真の今日のケースは90分コース。2次元のレントゲンでは想像できない、3次元の複雑な骨欠損だった。歯は今にも抜けそうだった(ちと大袈裟な表現だが)が、何とか手術を終えた。「俺70歳過ぎても、これできるかなあ?」とふと考えてしまうが、その頃はもっといい方法がでているかも。(長谷川)
歯根の周りはだいぶ骨が溶けている(左) 再生材料で欠損部を埋める(右)
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