手足を動かせ!

英国経済紙 The Economist から。足が麻痺に陥って歩けなくなった人が、科学の粋を集めた歩行器をつけてマラソンを完走したという話が出ていた。脳波を測定する電極を頭皮に付けて足の側方に装着している歩行器につないで、脳が足に信号を送ることで歩いたりできるという。かつては電極を直接脳に接続する方法が考えられたが、頭皮を貫通する部分からの感染の問題もあり(インプラント周囲炎も同じ理屈)、実用化されなかったようだ。ちなみにマラソン完走には16日を要したそうだ。
足だけならともかく、手も足も動けなくなってしまった場合はどうなのか。手の動きは足よりも複雑で、脳のどこに電極を貼れば、手を麻痺した人が意のままに動かせるのか解明するのは、課題山積なようだ。いちおう足と同じ原理で、脳の電極と手に付けた器械が連動して、コーヒーを口のそばまで持って行ってストローで飲めるレベルまでは開発されているそうだ。
普通に当たり前に手足が動かせる境遇に感謝しなければならない。特に歯科医は手が命だ。自分の手が病気や事故等の何らかの理由で麻痺した場合、どんなに科学が発達しても、自分が生きてるうちに、複雑な歯科医の手の動きを可能にする「脳波連動手動かし器」の実現は厳しいかもしれない。(長谷川)

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