うまくいかないことがあると、つい一人でやけ酒を飲んでしまうことがまれにある。胡散臭い気持ちを酒の力を借りて一時的でも忘れたいからだが、酔いがさめた翌朝はもっと惨めな気持ちになるから基本的にやめたほうがいい。ストレス解消にいいのは、運動、読書、瞑想なのだという。運動はスポーツクラブのプールで週4~6回、各回ノンストップで1500~3000メートル泳いでいるのでそんなに問題ないと思うのだがまだ足りないのだろうか。読書も通勤電車の中では毎日やっている。時間にして50分くらいだろうか。問題は瞑想だ。最低5分できれば10分以上呼吸を深くして集中するのだという。心を空っぽに雑念が入り込まないようにというが意外とできない。気づくといろんなことを考えていたり、場合によっては寝てしまったりすることがあり、瞑想に関しては才能がないのかもしれない。ブルースリーがEmpty your mindと言うけどなかなか難しい。著者はそんな瞑想が苦手に人でもストレスの処理に関しては悲観的になる必要はないというが、どうなんだか。ネス英語会話新宿校のエリック先生と話していたら、長距離水泳はある意味瞑想と同じ効果があると言っていた。たしかに泳いでいる間は何往復したか距離を数えているので、いやなことは頭の中から排除されている。著者はスタンフォード大学教授だ。ストレスは避けるものではなく、あったほうが要は回復力が鍛えられるということらしい。心理学の論文を引用して彼女の理論が展開されていくが、様々な自己啓発本(Self-help book)にも表現は違っても同じようなことが書かれている。臨床のデータをベースにして説得力を増そうというのだろう。まあ、いろいろ試してみて自分に合ったストレス解消法を探した方がよさそうだ。家族が見ていて不愉快そうなので、一人酒はやめよう。
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