タイポドント(矯正シミュレーション器具)

タイポドントと呼ばれる矯正シミュレーション器具があります。赤い蝋の中に人工歯を埋め込んであります。矯正装置をつけて55度のお湯に8分程度つけると歯の周りの蝋が柔らかくなることにより歯の移動がおこります。これをワイヤーの種類を変えたり、同じワイヤーでも曲げて装着しなおしたり、ゴムをかけたりしながら、手を変え品を変え繰り返していきます。同じ歯並びの修正に対して矯正家が100人いれば100通りのやり方があるということもいわれることがあります。様々な矯正用装置の中からどれをどのタイミングで選択すれば、短期間で楽に確実にゴールにたどり着けるのか思いを巡らします。実際の患者さんとは天然歯の動きとタイポドントでの人工歯の動きとでは違いがありますが、ある程度の参考にはなると思います。きわめてアナログ的ではありますが、患者さんに治療の予測を説明する時も具体的なイメージが湧いてわかりやすいと好評の様です。

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