歯周組織再生療法半年後の検証(東京大手町勤務歯科医の全顎治療ブログ)

歯周病の治療をしてほしいと来院された患者さんです。歯周組織再生療法を4か所に対して行いました。結果の検証を術後半年でCTの比較で行いました。最初の写真2枚は下顎の小臼歯です。すり鉢状に歯根の周囲の骨が吸収していました。歯根表面を廓清した後、エムドゲイン(北欧で開発された歯周組織再生療法薬)を塗布し、骨補填材を填入しました。CTの該当歯縦断面と水平断面で、ある程度の骨再生が認められました。次の写真2枚は上顎前歯のすり鉢状骨吸収に対してマイクロスコープを覗きながら行った撮影動画からのキャプチャー画像と術前後のCTです。前歯は繊細な技術が要求され、マイクロメスや極力細い糸などを使うので、マイクロスコープ下で再生療法を行いました。歯根表面をきれいにしエムドゲイン塗布、骨補填材填入の手順は同じです。CT上の横断面と水平断面から、ある程度の骨再生が認められました。
再生療法は結果がすぐには確認できないため、自分の行った処置がどうなったか期待と不安が入り混りながら待つわくわく感があります。まだまだ様々な点で改善すべきポイントがあると自覚しています。数か月前に行われた歯周病勉強会のウェブセミナーで聴講中に突然パソコンが再起動をはじめてしまい、アップデートのためか立ち上がりに30分も要してしまったせいで、一番聞きたかったパートを逃してしまいました。幸い事務局は毎年講演を収録したDVDをつくってくれるので、今回のオペの改善点解決のヒントになってくれればと発送されるのを心待ちにしています。

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