前回の続きです。症例3の解説(その1) | 英語好きな歯科医の診療日記 (hn-dentist-english-blog.com)下の写真は術前後の口腔内写真とレントゲンです。記事の内容はどちらかというと若い歯医者さんむけになってしまうかもしれませんが、患者さん側にも「けっこう手間がかかっているんだな」と感じてもらえれば幸いです。
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まず治療計画を立てるために患者さんの歯型をとり石膏模型を作ります。咬合器という機械につけるのですが、全顎治療を行う場合には顔と歯列の位置関係をなるべく正確に反映するように模型を付着しなければなりません。
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フェイスボーという器具を使い、顔と歯列の位置関係を記録し、顔の正中と咬合器の正中が合致するように上顎模型を付着します。咬み合わせの関係をシリコンで記録し下顎模型を付着します。全顎治療においては大事な操作なので、技工士さんではなくすべて私が行っています。
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模型を装着したら咬合器上の咬み合わせの平面が顔の正中と直交しているかどうか確認する操作を行います。
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咬合器に模型が正しく付着できていることが確認できたら、いよいよワックスアップという、蝋(今回は赤い蝋)で歯の形を作っていく作業を行っていきます。個々の歯の形、大きさ、位置を器具を道しるべにして形成していきます。おおよそのワックスアップは私が行い、その後、院内技工士さんに綺麗にしてもらいます。上顎が終わりました。
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今度は下顎です。これも道しるべとなってくれる器具をたよりにワックスアップを行っていきます。
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上下のワックスアップが終わりました。建築でいえば設計図の段階です。
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その後、仮歯として使用したりインプラント埋入位置の参考となるように、赤いワックス(蝋)の鋳型をとってプラスチックに置き換えました。こうして最終形のイメージができた段階で個々の問題の解決を計っていきます。
この続きはまた次回で。症例3の解説(その3) | 英語好きな歯科医の診療日記 (hn-dentist-english-blog.com)
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