基本

 大学の歯学部で臨床の基本的な内容は教わるのですが、時代の変化や卒後に研修する先によって様々な考え方があることにより、基本的な処置も徐々に変わっていきます。今から約3年前に日本の歯科臨床を牽引されてきた北九州の下川公一先生がお亡くなりになりました。10年前に下川先生のベーシックコース、その数年後にアドバンスコースを門司港駅近くのマンションの一室を改装したセミナールームで受講しました。以下の内容はベーシックコースで教わったことのほんの一つです。虫歯でほとんど根っこだけになった場合、重症の場合は抜歯ですが、保存可能な場合には根っこに土台を立てて、その上に被せものをしていきます。土台は昨今ファイバーポストという材質が主流になってきていますが、ケースによっては、昔からある金属も、その鋳造できる自由度を活用し適用すべきと考えられるものに遭遇します。土台の設計のコンセプトも力学的な要素を考慮したものを伝授していただきました。物事を色々発想する力は自分だけでは限界があり、他の方々の様々な考え方を学ぶことは自分の臨床の幅を広げる上で有効だと思います。インプラントや矯正治療の華やかさに比較すると地味ですが、こうした基本も今後とも大事にしていきたいと思います。

歯質を大部分失った場合に欠かせないメタルコア。最近は脱メタル化で影が薄くなっていますが、被せ物の土台として根っこに接着する材質としては未だに重宝しています。根管に維持を求めます。寒天(緑色の材料)で折れないように型取りをして石膏をついで模型をつくります。根管が複数あり方向がそれぞれ違う場合で複数の根管に維持を求めたい場合にはメタルならではの良さがあります。最後の写真は口腔内に装着したところで、出っ張りを削って型取りをし被せものを作っていきます。

虫歯と変色したレジン充填の再治療例。いつも上手くいくとは限りません。また一旦綺麗にしてもレジンなので、いづれ変色すると考えられます。

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