症例2(上顎欠損部をサイナスリフト後インプラント修復と共に全体的な審美性を改善) | 英語好きな歯科医の診療日記 (hn-dentist-english-blog.com) の解説です。
患者さんは60代後半の男性でした。元外交官、大学教授、某テレビ局外交評論家の方でした。病院歯科で下の前歯の痛みで受診されたそうですが、痛みが止まらないので当院の患者さんの紹介で来院されました。根管治療が終わり痛みが落ち着いた時点で全顎治療を希望されました。以下はその治療過程です。
痛みで某病院歯科を受診され犬歯(黄矢印)の神経をとられたが痛みが取れないとの事で当院来院。隣の歯(青矢印)の根管治療をしたところ排膿しました。圧が解放され痛みが消失しました。根管治療が終了した時点(右のレントゲン)で全体を治したいとのご希望がありました。
術前の口腔内写真です。
術前のパノラマレントゲンです。患者さんの左上臼歯欠損部(レントゲン上では右上)は病院歯科では「骨がないためインプラントができない」と言われ、部分入れ歯を入れられたがほとんど使っていないとの事でした。
詳細チェックのための小さいレントゲン10枚法(本件は左上がないため9枚)です。下の前歯の根管治療直後のものです。
主訴である痛みへの対応、咬み合わせの診査、既存の被せ物を仮歯に置き換え、残存歯の虫歯治療及び歯周治療、左上欠損部のサイナスリフトとインプラント、2回目の仮歯で最終形をイメージし、最終的な被せものという順番で治療計画を立てました。
型取りし石膏をついで模型を作り、様々な部位を計測します。それぞれ基準となる値があり、個人差があるので患者にあうと考えられる範囲内で、どう修復するかを考えます。
続きは症例2の解説(その2)へ。症例2の解説(その2) | 英語好きな歯科医の診療日記 (hn-dentist-english-blog.com)
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