全顎治療の中のサイナスリフト(東京大手町勤務歯科医のインプラント、サイナスリフト、全顎治療ブログ)

 全顎治療(咬合再構成、フルマウスリコンストラクション)は時間がかかるのが一般的です。インプラントや矯正がからむと2年~3年程度の治療期間が必要になる事も珍しくありません。こちらの患者さんは治療を開始してから1年経ちました。現在、仮歯を入れて咬み合わせをある程度落ち着かせてから、追加の処置を行っているところです。欠損部はブリッジで対応する場所とインプラントで対応する場所があり、既存骨にインプラント埋入が可能であれば4か月程度で仮歯まで完成しますが、今回の場合はサイナスリフト(副鼻腔内造骨術)を行う必要があったので手術からインプラント上に立ち上がる仮歯まで完成するには10か月程度かかります。術者も患者さんも忍耐が必要になります。

上段は初診時の石膏模型から現在の仮歯が入っている状態、下段は実際の口腔内写真です。矢印の部分にインプラントをいれたいのですが・・・
骨が足りないので副鼻腔内に人工的に骨を造る必要がありました。サイナスリフト(副鼻腔内造骨術)を行い、骨が熟成するのを半年待ちました。
新しく造った骨が熟成したところでインプラントを埋入しました。
1.窓開けという操作です。2.骨の内側の膜を破らないように剥がして、できたスペースに骨の素になるなる材料を填入します。3.吸収性の人工膜で材料が飛び散らないように覆います。4.半年後、インプラントを埋入しました(ネジが見える部分)。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次