忙しい毎日の中で、どうしても睡眠時間を削らなくてはならなかったりすることはあるだろう。しかし、慢性的な寝不足が続くと、仕事のミスや事故につながったり、生活習慣病やうつ病になるリスクも上がると言われている。
睡眠不足の際に、いったいどの程度作業能力は低下するのだろうか。運転シュミレーターを用いて飲酒した場合と比較した実験によれば、一晩徹夜した後のシュミレーターの成績は、血中アルコール濃度0.07%の飲酒時と同等であったという。道路交通法による酒気帯び運転の基準では、血中アルコール濃度0.03%以上で減点13点、免許停止90日、0.05%以上で減点25点、免許取り消しと規定されているらしい。したがって、徹夜明けの運転は「免許取り消し」と同じくらい危険な状態らしい。
睡眠時無呼吸の治療の一端を、マウスピースを使用して、歯科も担うようになってから睡眠医学の知識も必要な時代になってきた。一口に睡眠医学と言っても膨大な範囲であり、勉強することが多くて大変だ。
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