臨床アラカルト– category –
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臨床アラカルト
根管治療の成功率を上げるために・・・
昨年の根管治療に関するセミナー受講以来、病変の基礎医学的な成り立ちや治療の概念が変わったことにより、直らないものはあるけれど、治癒率は飛躍的に上がった。顕微鏡治療をやれば、もっと治癒率はあがるのだろうか。基本的に顕微鏡自体は患部を拡大し... -
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インプラント周囲炎リカバリー終了
マスコミにたたかれまくっているインプラントと日本の歯科医。私は、国産インプラントを20年ちかく使用してきたが、5年前ほどにメーカーがモデルチェンジしてから、インプラント周囲炎が多発し、対処に追われていた。どのメーカーのものであれ、インプラン... -
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残せる歯 歯周病治療の限界を求めて インプラント時代の終焉か?
2月25日(土)、26日(日)は博多で上水塾(日本の第一人者水上哲也先生が主催の歯周病研究会)があり、発表を行ってきた。再生療法のケースを発表したのだが、東京では絶賛(?)されたプレゼンも、福岡ではそうもいかない。様々なアドバイスがもらえて、... -
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インプラントとサプリメント
76歳になるHさんは、とある中小企業の社長さんだった。後進に道を譲って、引退されたばかりだという。よく働いたとご自分でおっしゃる。ある日、骨密度が低いと医者に言われたので、毎日、通販で手に入れたサプリメントを飲んでいたら、正常に戻ったという... -
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今日のインプラント
某大学医学部付属病院耳鼻科教授であるSさん。ブリッジ部で痛くて噛めなくなったとのことで来院された。オペ前に、なんと、ご自分で抗生物質、鎮痛剤、安定剤を飲んで今日の手術に臨まれた。お医者さん患者さんならではの行為ではある。Sさんのセラミック... -
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テレビの後
NHKの「クローズアップ現代」でトレーニング不足の歯科医によるインプラントトラブルが社会問題になっていることを放送していたのをご存知の方も多いと思う。ホームページ上では好き勝手に我田引水的に書けてしまうので、患者さんとしては迷うのかもしれな... -
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マウスピースでいびき消失
神奈川にある医科大学病院呼吸器内科から紹介で来院されたAさん。弁護士として活躍されている。いびきと日中の眠気が主訴だった。下顎を前に突き出していただいてマウスピースで固定することにより、気道を広げ、鼾を軽減させ、睡眠の質を改善し、昼間の眠... -
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根面カバー
術前(左)と術後2カ月(右) 歯茎が下がる(痩せる)原因として、ブラッシングを強くやり過ぎること、度重なる強い噛みしめる力などが考えられている。上顎犬歯1本だけ極端に歯茎が縮んでしまい、根っこが大きく露出してしまったBさん(左写真)。歯肉... -
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大きな根尖病変
前々々回ブログ症例の別レントゲン。上段左写真(術前:根っこの先に大きな膿の袋があり骨が溶けている)、上段右写真(術中:病変に消毒薬を送り込む)、下段写真(根管治療後4カ月:病変が消失し、骨が再生しつつある)。再根管治療は比較的成功率の高く... -
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ホワイトニング後の詰め物やり変え
男女年齢を問わず、歯を白くしたいと希望する方は少なくない。当院の場合、東京駅近郊ゆえ、40代以降のビジネスマンに多いのが特徴だ。ホワイトニングをすると天然の部分は白くなるが、詰め物や被せ物といった人工のものは変化しない。従ってホワイトニン...