臨床アラカルト– category –
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臨床アラカルト
一見なんでもないように見えても・・・
歯周病は無症状で進むことが多い。定期健診は無論のこと、問題が生じた場合には早めに対処したほうがよいことは言うまでもない。 一見なんでもないような右上犬歯。歯周ポケットが深いので外科処置をすることに。 根面に歯石が残存している。骨吸収が... -
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感染根管治療前後のCT
難治性の根管治療のCT撮影が保健に導入された。患者さんにとっても医療従事者側にとっても福音である。3次元的なものを扱う歯科にとって、2次元的な従来のレントゲンだけでは診断に限界があった。CTの活用で診断力の向上を図りたい。また患者さんには画像... -
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インプラント周囲炎後のリカバリー
とある国産のメーカーを平成5年より、使用してきたが、3年前にモデルチェンジされてから時折インプラント周囲炎にでくわすようになった。これ以上、患者さんにご迷惑をおかけするわけにはいかないので、現在はヨーロッパのメーカー(世界シェア2位)の... -
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16年目のインプラント前歯
日本経済新聞社のKさん。前歯のインプラントは16年目に入った。半年ごとのメインテナンスには欠かさずいらっしゃり、良好な経過をたどっている。まだこの頃はインプラント自体が普及しておらず、CTもなく、造骨や審美の法則も無かった時代であった。咬合三... -
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エムドゲイン症例
左下犬歯の裏側に深い歯周ポケット(9mm)があった。初期治療後、歯肉を開けてみると根尖近くまで骨が吸収していた。エムドゲインを使って再生療法を行った。6ヶ月後ポケットは3mmに減少していた。骨が本当に再生しているのか否か。。リエントリー(再度歯... -
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ラミネートの症例
16年前に手掛けた症例。20歳前半の女性で前歯の色がコンプレックスで何とかしてほしいと来院された。エナメル質を一層削り、薄いセラミックを貼り付けて審美性を回復した。大変満足された。当時、M大學の学生であった患者さんも今では3児の母である。久... -
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総義歯症例
今や、歯科のセミナーはインプラントの花盛りである。しかし、15年ほど前までは、総義歯セミナーの花盛りであった。それだけ、総義歯は名人芸的なものが必要と思われ、雲をつかむような話が多かった。様々なノウハウが言われてきた中で、きちんと学問的に... -
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ぼそぼその骨
上の臼歯部のインプラント埋入のケース。CT上でも骨量は十分と考えた。しかし術中、大きな骨欠損を確認した。インプラントを埋入し、GBR(骨造成)を行った。 術前のレントゲン CTで骨量は十分と考えたが、骨質は軟らかい事を伺わせる。 手術中に大... -
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歯周基本治療と歯周外科のコラボレーション
30歳代の女性で「歯ぐきから出血する」とのことで来院。富田歯科衛生士による基本治療で、ほぼ主訴は解決した。臼歯部に深い歯周ポケットが残ったため、歯肉を切開し根面を清掃すると同時にポケットを減少させるため歯肉を下げる処置を行った。現在メイン... -
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歯周組織再生療法
歯周病については、EPICや上水塾(いずれも日本を代表する歯周病専門医が主催するセミナー)で学んだことを実践し、検証する毎日である。この症例は、40歳代女性で、歯周病に侵されていたが「なるべく歯を残してほしい」とのことで来院された。右下大臼歯...