遥かなるミシガン(その1)

TIMEという英文雑誌を定期購読すると、もれなくちょっとしたキャスター付きの旅行かばんがもらえる。14,5年前にも、このかばんが目当てで定期購読をしたことがある。かばんそのものを、まともに買えば定期購読代くらいはするだろうと思われる。したがって購読ならぬ「積どく」になったとしても、あまり損した気はしない。
案の定、読んでもすぐ挫折して「積どく」となったが、かばんは未だに研修、小旅行、通勤時に活躍している。
とはいえ、さすがに少々痛んできていた。その矢先に、たまたま立ち読みしたTIMEのちらしに新しいデザインの旅行かばんが出ているのが目に留まり、久しぶりに定期購読をすることとなった。今回はデザインは気に入ったが残念ながら使い勝手が良くなかった。
雑誌の記事は相変わらず難しいが、とある記事に手が止まった。
廃墟と化すデトロイトの復興を目指す話であった。デトロイトは6年前にミシガン大学へインプラントの研修を受けるために降り立った場所である。記事によれば(英語がわからにところも多々あるが)、かつて自動車産業で栄えた米国で4番目に大きかった都市も、自動車産業の斜陽化で人口減が激しく、いまや面積の3分の1は廃墟状態との事である。失業率も13パーセントで米国主要都市で最悪との事である。殺人犯罪は減っているが、市長に言わせれば「殺す相手がいないから。」とのこと。オバマ大統領は金融関係だけでなく自動車産業にもなんらかの救済措置を検討しているようだが、地元の人間は、かつての繁栄はありえないと考えている。工場の跡地に、ハリウッドの撮影所やホテル、様々なボランティア施設、公園などを建設し復興を試みているそうだが、その進行は遅々としているそうだ。
6年前に降り立ったデトロイト空港は近代的で、ゲートとゲートを結ぶモノレールが室内を走っていてアメリカの広大さと豊かさの一端を垣間見た気がしたが、そんなことになっているとは、空港やそこから大学方面へむかうバスの車窓の記憶からは想像もつかない。
ミシガン大学のツアーは2年に1回のペースで行われている。インプラント関係の手術の練習を、提供されているご遺体でするという日本では不可能なことが、米国では教育の一環で普通に行われている。だからわざわざ行く。技術も情報も年々変化しているので、また行ってみたい。デトロイトの復興を祈念しながら。なあーんちゃって。

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