千葉から1時間以上かけて通院されるNさん。歯周病に罹患している歯牙が見つかり、歯科衛生士による歯周ポケットの中の歯石取り(スケーリング)が行われた。歯肉から膿が出ていたのが止まり、腫れも改善されたが、6㎜(4㎜以上は歯周病)の歯周ポケットが残った。歯周外科に踏み切ったところ、残存歯石がみつかり、きれいにして縫合した。通常、切開しないで盲目下で行うスケーリングだと、直接歯石が見えないという事と、歯肉が器具の到達の障害となり、せいぜい5mmくらいまでが、きれいにできる範囲だという。今回の術中の所見では、5mmまではきれいに歯石が除去され、そこから先が弧状に残存しているので、担当衛生士は立派に仕事をしたことになる。スケーリングに比べれば、私が行う、直視できる外科処置など簡単なものだ。
やっぱり、トレーニングされ勉強し技術のある歯科衛生士ってすごい!
Nさんにこの写真をブログに掲載して良いか尋ねたところ「患者さんのために、使ってください」とのお言葉をいただき、思わず目頭が熱くなった。50すぎると涙もろくなるのだろうか。今日から小倉入り。セミナーでの発表最終チェック中である。(長谷川)
術前 犬歯の歯肉から膿が出ている
衛生士によるスケーリングで改善
歯周ポケットが残っていたため歯石残存を疑い歯周外科
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